コラム
転職回数をどう考えるか
2017/02/10
転職を考える方から寄せられる質問の1つに、「転職回数は多いと不利ですか?」とか、「転職回数は何回まで許されますか?」といったものがある。
これに対して私は以下のように答えるようにしている。
転職回数が多い、少ない、ということそのものはあまり重要な論点ではない。重要なことは、それぞれの企業に在籍している間にどのような成果を残したのか、そして、その成果が入社する際に期待されていたもの以上であったか、ということではないか。
数字では成果を図れないこともあり、企業の期待に見合っていたかは相手が決めることなので、正しく判断することはできないが、それを自分自身として可能な限り客観的に評価することは大切だ。
在籍期間が1年や2年に満たない場合、企業の期待に応えることができた可能性は低くくなるだろう。
また、成果を常に発揮することは難しく、何かに挑戦しているならば、成果が出ないことがあることは必然と考える。
そういった際に、なぜ、成果が出なかったかということをしっかりと分析をして、もう一度やり直すことができるならば、何をどのように変えるのか、という分析は重要になる。
会社の期待に応えてきた人材か、また今後、期待に応えるだけの素養を持ち合わせているか、ということが問われる中では、上記の観点はとても重要だ。
こういったことを日常的に行っている人材は、職場環境が大きく変わる転職という節目において、再現性が高い能力を持つ人材として評価されることになる。