コラム
30年後の日本を作る
2017/10/16
何のために働くのか。
これを幸運にも読んだ方は、この最も本質的な問いについて、ちょっとだけでも立ち止まって考えてみて欲しい。
私は、自分の子供たちが、自分が生きた時代よりも、日本を希望に溢れる時代にして彼らにバトンタッチしたいという想いから働いている。
ちまたでは、2020年までは日本はオリンピック需要もあり、経済が活性化するけれど、その後は、人口も減り、経済が停滞していく、日本の将来は明るくない、という漠然とした不安や恐怖を感じさせる発言や報道を目にする。
私は、その時に、本当だろうか、と考えるようにしている。
そんな訳はない。
なぜなら、将来は変えることができるから。
将来は変えることができるから、というのは正確な表現ではない。将来は決まっていないので、そもそも変えるというものではない。
決まっていないのに、誰かが、こうなると決めているわけだ。
確かに、日本の人口は短期的には減る。これは急に人口が増えるものではないので変えることはできない。だけど、30年後とか、50年後は、私たちが望む方向に近づけることができる。
統計や調査レポート、予測と言うのは、必ず「前提」というものを置く。
その前提は、正しいとか、正しくない、という話ではないが、このままいくと、とか、その前提を置いた人にとって楽観的にとか悲観的にとか、そういう意味だ。
そんな誰かが置いた前提に縛られ、将来を悲観する必要はない。
話を戻すと、どんな30年後の日本を作りたいか、ということを考えることはとても大切なことだ。
一緒に時代を生きると言う仲間、時空を共にする仲間として、世代というのは逃れられない運命共同体だ。
どんなことでもいいから、自分が願う30年後の日本を描き、一歩でも踏み出す人を増やしたい。